成長痛と成長期スポーツ障害の違いとは?

成長痛と成長期スポーツ障害の違いとは?

子供が痛みを訴えてきたときに、なんとなくで”成長痛”と判断するのはとても危険です。

なぜなら、それは成長痛ではなく、”成長期スポーツ障害”かもしれません。

違いを知っておくことで、適切な対応がとれるようにこの記事ではその違いとそれぞれの概要をご紹介します。

成長痛とは?

成長痛とは、 4歳くらいの幼児から小学校低学年の児童ぐらいに症状が現れやすく、”成長痛”というのはあくまで通称で成長期特有の痛みや疾患のことをまとめて成長痛と呼ばれています。

成長痛の特徴とは?

成長痛が発生しやすい場所

ひざやふくらはぎ、すねといった足(膝の周辺が多い)に痛みが出る

■痛みの出る時間帯や長さ

夕方から夜間に痛みが出やすく、 痛みは30分から1時間程度で収まる

■その他の特徴

・いつも同じ場所や時間に痛むとは限らず不定期

・特に日常生活に支障はない

成長痛は諸説ありますが、医学的にも明確な根拠がないというのが現状です。

成長痛かどうかの判別するには

上記の成長痛の特徴に合わせて、以下が特になければ成長痛と言えるでしょう。

・痛みを訴えている場所に、腫れや赤みの有無

・痛みを訴えている場所の発熱の有無

それでも心配な場合は、病院を受診してみましょう。

痛がっている場合の対処法

成長痛に関しては、痛みが時間とともに収まるためこれといって特別応急処置が必要ではありませんが、一般的に”ストレスが原因”とも言われています。

小さい子供に発生することもあるので、収まるまで、

・痛んでいる場所をさすってあげたり

・抱きしめてあげる

などお子さんが安心できるように寄り添ってあげましょう。

成長期スポーツ障害とは?

成長痛とは違い、成長期スポーツ障害は明確な原因があります。

総称して成長期スポーツ障害と呼ばれますが、以下の2つに分類されます。

スポーツ外傷

運動時の外力によって瞬発的に起こる【捻挫 肉離れ(筋挫傷)、骨折、脱臼】 など

スポーツ障害

使い過ぎ(オーバーユース)や反復動作など繰り返し過度の負担がかかることによって起こる障害

成長期スポーツ障害は、運動量が増え、それぞれのスポーツによって成長期に同じ動作を繰り返すことで特定部位に障害を生じる病気・怪我のことを指します。

成長期スポーツ障害の発生原因

未発達な成長期における使い過ぎ(酷使)が原因と言われています。

同じ場所に繰り返し外圧がかかることで発生リスクが高まります。

サッカーに多いスポーツ障害とは?

スポーツによって酷使される場所は違いますが(例えば野球なら肩や肘)、サッカーに多いスポーツ障害としては以下のオスグッド病とシーバ―病を押さえておきましょう。

オスグッド病(オスグッドシュラッター病)

引用元: 社会福祉法人恩賜財団済生会 HP オスグッド・シュラッター病 より

オスグッド病とは、主に膝の上下付近に痛みが生じます。

判別にあたっては、皮膚が赤くなっていたり、熱っぽさがあればオスグッド病の可能性があります。

痛みが発生する理由としては、膝関節を屈伸する動作(ダッシュ、急激なターンなどなど)を過剰に行なったときに、膝蓋靭帯(しつがいじんたい)が付着する脛骨粗面(けいこつそめん)に負荷がかかり、本来接着している脛骨粗面がはがれることで痛みます。

発生する年代としては、主に10(小学校4年生)~15歳(中学校3年生)の子どもに多く発症します。

オスグッド病の治療法

一時的にサッカーを休むことが必要です

子どもはたいてい(痛くないといい)我慢してサッカーを続けて、症状を悪化させることが多いので、大人が早めに異常を察知してやめさせ、膝に負担をかけさせないようにすることが重要です。
まずは、症状が確認された場合は、早めに病院で看てもらいましょう。

痛みを和らげるには、アイシングしたり鎮痛剤を飲んだりしましょう。

また、サポーターやテーピングをすることで、膝への負担を軽減することができます。

シーバー病( 踵骨骨端症/しょうこつこったんしょう )

引用元: 社会福祉法人恩賜財団済生会 HP シーバー病 より

シーバー病とは、主にかかとに痛みが生じます。

判別にあたっては、 かかとの軽い腫れがあったり、押すと痛い、歩いている時に痛む場合は、シーバー病の可能性があります。

痛みが発生する理由としては、 かかとの骨の端でアキレス腱が付着しているところに負荷がかかって、 そこにアキレス腱の引っぱる力が継続的に与えられると、該当部位の血流が悪くなり、炎症を起こすために痛みが生じます。

発生する年代としては、 10歳(小学校4年生)前後の男児に多くみられる病気で、激しい運動のあとに症状が出ることが多く、かかとの痛みのため、つま先歩きになることもあります。

シーバ―病の治療法

オスグッド病と同様に、一旦サッカーは中断しましょう。

痛みが強く続く場合には、かかとに負荷をかけないように松葉杖を使ったり、足底挿板(そくていそうばん:靴の中敷き)を使用したりします。
いずれにしても病院の先生の指示を仰ぎましょう。

休むのも練習の一つ

子供は本来動きたくてしょうがないものです。
怪我をしてしまった時は、「休むのも練習の内だよ」と諭してあげることが大事です。

痛みが治まったからと言ってすぐに運動を再開すると、また同じ場所を痛め、慢性化(俗にいうクセになる)リスクが高くなります。

まとめ

成長痛は一時的なものですが、成長期スポーツ障害とは慢性的に痛みが生じます。また発生する時期も成長痛が小学校3年生ぐらいまでなのに対して、成長期スポーツ障害は小学校4年生からと違いがあります。

外的には、赤みや腫れといった症状がでますので、もしかして・・と思ったら確認してあげましょう。

”ただの成長痛”と思いこんで放っておくといいことはありません。

大事なのは、お子さん達が我慢して悪化させてしまわないように、早めに気づいてあげることです。

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